企業が求める職長教育の役割と重要性

職長とは、主に職場における現場の責任者のことをいいます。

職場の目標を把握し現場をまとめる立場にあたります。

企業によって該当するポストは様々ですが、一般的に係長や班長といった役職が目標に沿って安全面や衛生及び品質管理し、部下の育成や上長への報連相を的確に行い円滑な体制を整え、業務を遂行するために必要なスキルを身に付けるのが職長教育です。

職長教育はRSTトレーナーという資格を持った人からカリキュラムに沿って講習を受けて認定されます。

職場の安全や心身の健康の維持について、部下とのコミュニケーションのあり方を職長役と部下役とで演習を行うなど、良かった点や悪かった点などの意見交換及び指導を受け、職長としてのスキルを身に付けていきます。

安全については、ある設備や作業行動をモデルとして、リスクの洗い出しと評価をして、どのように改善すれば危険または怪我のリスク評価がさがるのかを考えるリスクアセスメントを行い、感性を高める実習を受けます。

その際に、ただ人の動きや手順、ルールを変えても改善になってもリスク評価は変わらないこと、設備面での抑止が重要であることを学びます。

もちろん、設備を操るのは人であり、教育はとても大切であることが前提です。

人の育成に携わる立場として、安全職場の推進の他にメンタルヘルスといった部下への心身面での気遣い、気づき、声掛けによって信頼関係の構築の重要性を学びます。

緊急時のしかるべき対処方法、取るべき行動も教育に組み込まれています。

RSTトレーナーの講習を受講すると、外部講師に依頼しなくても社内教育として職長を育てることが可能になります。